令和2年11月13日 文化会館会議室301
第49市民俳句大会
西尾市長賞 | 饂飩屋に来て草虱払ひをり | 斎藤朗笛 |
西尾市議会議長賞 | 介護士を目指す青年爽やかに | 水渓イトコ |
西尾市教育委員会賞 | 終電の運転手にも今日の月 | 岡本達子 |
西尾市文化協会会長賞 |
在祭郷社に野菜の品評会 |
濱嶋君江 |
和田賞 | 捨てがたき絣の着物一葉忌 | 太田小夜子 |
和田賞 | 秋高し象は鼻より歩き出す | 酒井英子 |
和田賞 | 秋雨や女の廻す摩尼車 | 古賀敦子 |
三河新報社賞 | 席入りの銅鑼 の余韻やこぼれ萩 | 沢戸美代子 |
愛三時報社賞 | 濡れること承知で入る草の露 | 米津季恵野 |
佳作 | 長き夜や孫に聞かせる大戦史 | 石川松葉 |
佳作 | 新藁 の色良く乾き匂い立つ | 粕谷弘子 |
佳作 | 溝蕎麦や見えざる水の流る音 | 名倉美枝子 |
佳作 | 月光に生活 の舟を洗ひをり | 齋藤佳織 |
佳作 | ひらがなの躍る手紙や鳳仙花 | 金子恵美 |
佳作 | 親も子もマスクに慣れし秋日和 | 近藤くるみ |
佳作 | 露けしやシルバーカーは妣のもの | 神取和沙 |
佳作 |
レーキより砂紋生まれて律の風 (旧近衛邸の庭) |
加藤千代美 |
佳作 | 実石榴赤し日参りの鬼子母神 | 池田あや美 |
佳作 | 色鳥来ことに矢狭間鉄砲狭間 | 岡田つばな |
第49市民短歌大会
西尾市長賞 | 下校子のみんな手をふるコンバイン父もにっこり手をふりぬ | 粕谷弘子 |
西尾市議会議長賞 | 老い忘れセンチメンタル秋の夜まだやり残しあるかも知れぬ | 原田煕恵 |
西尾市教育委員会賞 | すれ違う見知らぬ少年会釈せりただそれだけで今日は嬉しき | 伊藤繁子 |
西尾市文化協会会長賞 | 納屋の音絶えて久しくこの小槌手なれの凹(へこみ)父の面影 | 吉見ひで |
和田賞 | 銀河より海への光降り注ぎ忘れられない君の求婚 | 深見美千代 |
和田賞 | 血液をとらせてもらふと老医師は聴診機おき静かに答ふ | 濱嶋君江 |
和田賞 | 一年の雇用契約終えて飲む花の酒なり次の花まで | 田中伸二 |
三河新報社賞 | 吾が細き両手の爪 を切り揃へ鑢(やすり) で磨く介護の息子 | 星野早苗 |
愛三時報社賞 | 何もない事だけ祈る毎日の何事もなく暮れる幸せ | 鈴木 薫 |
佳作 | 弓取式の空気切り裂く音聞こゆ観客のなき春場所 初日 | 小島日出世 |
佳作 | 空澄みてレタスにキャベツ畑に植え朝夕夫は虫取り勤しむ | 平山まちこ |
佳作 | ゼッケンを付けし生徒の競技会丘に見下ろす西尾城址に | 三浦貞葉 |
佳作 | スーパーに出されし旬の秋刀魚痩せ肩身狭しと首並べたり | 水野謙二 |
佳作 | いくたびもグランドゴルフの笑い声泡立草黄にコートを囲む | 乙部妙子 |
佳作 | 残念だ安倍政権の置土産コロナ蔓延国民嘆く | 齋藤勝通 |
川柳大会
天 | 困難な時だからこそ湧く工夫 | 加藤千代美 |
地 | 行く秋を舌で探すや食いしん坊 | 小野田みよ子 |
人 | 封じ手は家庭にもあり妻の智恵 | 原田煕恵 |
佳作 | 年金で支へられてる吾が米寿 | 石川正幸 |
佳作 | 十五夜に心写せば丸くなる | 加藤八重 |
佳作 | あるといいなコロナウイルス吸い取り紙 | 谷川 清 |
【問合せ先 / 短歌出詠先】
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〒445-0877 西尾市山下町泡原30(文化会館内)
TEL/FAX0563-56-5757
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