令和3年11月 文化会館
第51市民俳句大会・第51回市民短歌大会・川柳大会の入賞者一覧
51回市民俳句大会入賞者
西尾市長賞 | 重留香苗 | |
城跡の吐息のやうな冬ざくら | ||
西尾市議会議長賞 | 古賀敦子 | |
綿虫の乱舞とも見ゆ神の庭 | ||
西尾市教育委員会賞 | 乙部妙子 | |
銃眼に初冬の街覗きけり | ||
西尾市文化協会会長賞 | 濱嶋君江 | |
能面の古き声聴く朝時雨 | ||
和田賞 | 蓮沼たけし | |
そのなかの大綿深き青さもつ | ||
和田賞 | 三浦眞樹 | |
濠暗く鴨が動けば水動く | ||
和田賞 | 加古宗也 | |
能面に癋見てふ面しぐれ寒 | ||
三河新報社賞 | 酒井英子 | |
能面は癋見一服は亥の子餅 | ||
愛三時報社賞 | 池田あや美 | |
鴨の声してうすらびの城址歩す | ||
佳作 | 齋藤佳織 | |
一ㇳ歩きしてはベンチに落葉浴ぶ | ||
佳作 | 齋藤朗笛 | |
綿虫や雨怺へをる城の空 | ||
佳作 | 原田煕恵 | |
ひょんの笛吹きて童女の貌となり | ||
佳作 | 水野謙二 | |
濡れ落葉散るも残るも銀杏かな | ||
佳作 | 伊藤恵美 | |
濠跡にビオトープあり落葉の香 |
第51回市民短歌大会入賞者
西尾市長賞 | 田所ます子 | |
突然の獅子舞囃しにぎやかに若き動きは店内廻る | ||
西尾市議会議長賞 | 乙部妙子 | |
潮引いて水底あらわトンボロを歩く我等はモーゼのごとし | ||
西尾市教育委員会賞 | 濱嶋君江 | |
初鵙の声に生きよと励まされ地下足袋をはく私の日課 | ||
西尾市文化協会会長賞 | 谷口寿々栄 | |
寒蝉の短かく鳴けるこの夕べ秋蒔野菜の種を選びぬ | ||
和田賞 | 平山まちこ | |
空は澄み庭の片隅盆柿の朱色(あけいろ)ませば鵯(ひよ)のさわがし | ||
和田賞 | 木下容子 | |
白雲の麦藁帽子ぽっかりと祭りのあとの空に楽しげ | ||
和田賞 | 重留香苗 | |
父母の墓三歳(みとせ)も訪へぬコロナ禍の望郷といふ厄介なもの | ||
三河新報社賞 | 原田煕恵 | |
秋の雲まだ青春の名残あり手を高く振る昔の我に | ||
愛三時報社賞 | 伊藤繁子 | |
新調のレースのブラウス出番なく折りじわ深く夏終りたり | ||
佳作 | 三浦貞葉 | |
在りし日の川に遊船往き来した渡船場朽ちて撫子の咲く | ||
佳作 | 村上チオリ | |
細波のひとつひとつが煌めきて指呼のうちなり日間賀、篠島 | ||
佳作 | 深見美千代 | |
美瑛町パッチワークの田園に取り残されし吾(あ)とトラクター | ||
佳作 | 冨永幸子 | |
幼子の寝落ちるまではねんねんころりと歌いけり天の川傾ぐ | ||
佳作 | 谷川 清 | |
歳とりてもの寂しきに何処より普請の槌音弾みて聞こゆ | ||
佳作 | 小島日出世 | |
外つ国に日本庭園設(しつら)えて汗拭く法被の庭師数人 |
令和4年市民川柳大会
雑詠 | ||||||
優秀賞 | 転ぶなと婆に言いつつ爺こける | 重留香苗 | ||||
入選 | 中身より値引きシールに目が止まる | 松川勝弘 | ||||
入選 | 人生の道草食って浄土まで | 神取和沙 | ||||
題「茶」 | ||||||
優秀賞 | むかし酒茶飲み友だちいま薬 | 杉本谷夫 | ||||
入選 | 西尾茶は上手いと言われまた送る | 原田煕恵 |
【問合せ先 / 短歌出詠先】
西尾文化協会事務局
〒445-0877 西尾市山下町泡原30(文化会館内)
TEL/FAX0563-56-5757
<西尾文化協会Webでは、記事、画像について個人、美術館、博物館、他関連団体のご協力により掲載させて頂いています。著作権及び肖像権は当該団体に帰属していますので、無断のダウンロードはお控えください>