令和3年11月14日 文化会館会議室301
第50市民俳句大会
西尾市長賞 | 読まれゐる絵馬の恋文小鳥来る | 齋藤佳織 |
西尾市議会議長賞 | 鬼の子の大きな空を覗きをり | 水野幸子 |
西尾市教育委員会賞 | 幟だけ建てて自粛の村祭 | 濱嶋君江 |
西尾市文化協会会長賞 | 小春日や地層のごとく本を積む | 谷口壽々栄 |
和田賞 | 火袋のずれし灯籠秋深し | 重留香苗 |
和田賞 | 何気ない会話が大事小鳥来る | 鈴木美江子 |
和田賞 | 鰯雲突堤に待つ漁師妻 | 神取和沙 |
三河新報社賞 | ちちろ跳ぶ閼伽井の蓋に葵紋 | 三浦葵水 |
愛三時報社賞 | 弁慶(べんけい)を知らぬ子と見る菊人形 | 近藤くるみ |
佳作 | ご書院は遊戯室跡小鳥来る | 三矢らく子 |
佳作 | 無心にはなれず夜長の写経かな | 髙瀬あけみ |
佳作 | 秋灯や澄む目向けられ読み聞かせ | 加藤千代美 |
佳作 | 唐突に子は悩み告ぐ秋寒し | 西村愛実 |
佳作 | あきつ飛ぶ夕日の色に染まるまで | 蓮沼たけし |
佳作 | 窓といふ窓開け放つ菊日和 | 水頭うた子 |
佳作 | 好きな事好きなだけして秋の暮 | 三浦貞葉 |
佳作 |
雁渡し石粉塗(まみ)れの 石工(いしく)小屋 |
齋藤朗笛 |
佳作 | 箸咥へ割る山漢走り蕎麦 | 米津季恵野 |
佳作 | 爽秋や紅茶に浮かすレモンの香 | 沢戸美代子 |
第50市民短歌大会
西尾市長賞 | コスモスは休耕田をパステルに染めて揺らめくやさしき風に | 原田煕恵 |
西尾市議会議長賞 | ふるさとの川の伏流水に炊く新米さらに旨さ増したり | 西村愛美 |
西尾市教育委員会賞 | 役目終へ寛ぐ案山子はこころなし目尻の下り烏見つむる | 伊藤繁子 |
西尾市文化協会会長賞 | 人も来ず訪わざる日々長くして四葩色増すコロナ禍の町 | 小島日出世 |
和田賞 | 青春を老人介護に身を捧ぐ彼女の宝やさし眼指 | 犬塚房江 |
和田賞 | 大口に祝儀袋を飲み下し獅子の頭(かしら)は目を剥きてゐる | 村上チオリ |
和田賞 | 手術終えやうやく妻の眠り醒め病窓掠めて鳩は飛びゆく | 谷川 清 |
三河新報社賞 | 穭田を今日も見守る捨案山子その顔みつつ土蛙鳴く | 冨永幸子 |
愛三時報社賞 | ボクの名はコロナじゃなくてコロですと小さな犬が全身で吠ゆ | 谷口壽々栄 |
佳作 | 焼きのりを散らす麦飯とろろ汁遠い記憶のすりこぎの音 | 深見美千代 |
佳作 | 履歴書に抹消したき行はなしそれあればこそ今の吾なり | 三上 正 |
佳作 | 「あれはなに?」孫に問われし野辺の草急ぎめくるは植物図鑑 | 平山まちこ |
佳作 | 血液の検査結果を待つ吾に二重丸だと医師の声を聞く | 濱嶋君江 |
佳作 | 法師蝉鳴き声途切れ「死にそうなお爺ちゃん蝉」と孫の言ヘリ | 水野謙二 |
佳作 | 人参間引く根気仕事を畑にかがみ汗かき育てる「へきなん美人」 | 乙部妙子 |
川柳大会
天 | スーツよりエプロン姿のパパが好き | 松川はるみ |
地 | 古希の坂学ぶ心はまだ登り | 松川勝弘 |
人 | AIも予測不能な藤井君 | 加藤八重 |
佳作 | 育休のパパのお世話を義母がする | 加藤千代美 |
佳作 | 親心すでに大人の子を叱り | 西村愛美 |
佳作 | 転んだか倒れたなのか高齢者 | 小林靖通 |
【問合せ先 / 短歌出詠先】
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〒445-0877 西尾市山下町泡原30(文化会館内)
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